お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件Vol.2 読後感想
待望の続刊発売
小説投稿サイトにて連載している大人気ラブストーリーである「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」の1巻発売からおよそ10か月、遂に待望の2巻が発売されました。
今回も二人の甘々で焦れ焦れな関係は、読んでいながらニヤニヤを隠しえない、そんな内容になっていました。また、周と樹のやり取りは安定感があり、クスッとせずにはいられません。
2巻であっても、読み応えばっちりな当本。甘い雰囲気を味わいたいそこのあなた。ぜひご一読ください。
1巻のおさらい
当本は、前作の続編となっていますので、1巻未読の方はまずそちらをお読みください。
「そんなことはどうでもいい!2巻はどうだったんだ!?」という方のために少しだけ1巻のおさらいをしましょう。
藤宮周(ふじみやあまね)の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼(しいなまひる)が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事を作り、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しづつ距離を縮めていく・・・ (1巻裏表紙より引用)
といった内容になっているのですが、この文章からは想像もできない二人のやり取りに、読者はもどかしさを感じますが、二人の作り出す世界観に温かく見守ってしまいます。
最初は、あまり心を開いていなかった真昼の心が次第に溶けていく様をぜひ感じてみてください。
2巻の見どころ
当巻も相も変わらずいちゃいちゃ甘々なことをしている二人ですが、今回は1巻と比べて凝縮されているように感じました。出会い・・・おそらく春か夏あたりからクリスマスまでを描いており、母親の襲来や雪が降ってきたところなんて、「あっ」と声を出して言ってしまいました。
それに比べて、2巻は年始から春休みまでと思いつくイベントなんて初詣とバレンタインデーしかないのに圧倒的ボリュームで読み応えばっちりでした。第1話~第10話+番外編で構成されている2巻ですが私的見どころを挙げるなら
第2話「無防備な天使様とお正月」
第9話「天使様の異変と真実」
この話を上げたいですね。2話は、タイトルからもわかる通りやっぱり二人はいちゃいちゃしていて天使様の無防備な姿が男心をくすぐり続けて、悶絶必至でしょう。
そしてやっぱり大きな見どころは、第10話だと思います。天使様が話したがらなかった家庭環境や周と出逢ったあの雨の日のなど、周に心を開いてはいるんですが不可侵の領域に自ら招き入れ二人の距離がぐっと近づき、今後のこの作品としても大きな転換点と言えるでしょう。
今回のMVP
今回は何といっても、周の親友である樹君がMVPですね。彼は周とは高校からの友人であるにも関わらず、周との距離が近くて彼の為人には賛辞を送りたくなる良い奴ですね。周と真昼の関係を知りながらも二人を温かく見守り、時には周の背中を押してやったり、当の周は自分を卑下するあまり樹の善意を無下にしてばかりなのですが・・・。周が孤独じゃないのも彼の存在があってこそ。彼のつかず離れずの距離の取り方には見習いたい点が多いですね。
あとがき
今回でいままでの停滞した二人の関係に少しでも進展があったのは間違いないでしょう。佐伯さん先生のあとがきにもあったのですが、次巻からは「天使様が、小悪魔様にジョブチェンジするかも?」とおっしゃってるように、二人の距離感が近くなったことを伺わせます。そして、次巻からはいよいよ新学年!新たな学年になり新しい出会いはあるのか、そして周と真昼はクラス替えで同じクラスになれるのか!これから二人が紡いでいく物語から目が離せません。
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